密度・比重・蒸気比重

密度と比重で浮き沈みを、蒸気比重で可燃性蒸気がたまる場所を読み解きます。

編集・検証: 危険物乙4スタディ編集部 公式情報: 消防試験研究センター公式サイト 制作・検証方針

「ガソリンは水より軽い」「油の蒸気は空気より重い」——こうした性質は密度と比重で説明できます。危険物の挙動を読み解く基本です。

黒崎 サニー(あせる) 黒崎 サニー

油が水に浮くのはなんとなく知ってるけど、なんで浮くのか説明できないや…

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

それを説明するのが密度と比重よ。
密度は単位体積あたりの質量、つまり同じ大きさでどれだけ重いかを表すの。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

補足すると、密度は質量÷体積で求め、単位は g/cm³ などです。
一方比重は、水の密度を1として、それに対して何倍重いかを示した比の値で、単位はありません。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

じゃあ比重が1より小さいと、水に浮くんですかぁ?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

そのとおりよ。
比重が1より小さい液体は水に浮き、1より大きいと沈むの。
ガソリンや灯油などの第4類危険物は、ほとんどが比重1未満で水に浮くのよ。

黒崎 サニー(びっくり) 黒崎 サニー

だから油の火事に水をかけると、油が水の上に広がって火が燃え広がっちゃうんだ!

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

よく気づいたわね。
水に浮いて広がるから、油火災に注水するのは危険なの。
ここは消火とも直結する大事なポイントよ。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

さらに気体には蒸気比重という考え方があります。
これは空気の重さを1として、その蒸気が空気より重いか軽いかを表す値です。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

蒸気比重が1より大きいと、どうなるんですかぁ?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

空気より重いから、蒸気が低いところにたまるのよ。
第4類の可燃性蒸気は蒸気比重が1より大きいものがほとんどで、床や地面近く、くぼみに滞留するの。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

要は、油の蒸気は下にたまるから、足元の火種に気をつけろってこと?

栗原 せな(普段) 栗原 せな

そのとおりです。
蒸気は低所に流れて広がり、離れた場所の火源にも達して引火することがあります。換気は低い位置で行うのが効果的ですね。

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

まとめると、液体の比重で浮き沈み、蒸気比重でたまる場所が読める。
危険物の事故を防ぐ基本の物差しなのよ。

麦倉 ふわり(笑顔) 麦倉 ふわり

浮くか沈むか、上か下か、数字で分かるのが便利なんですねぇ。

確認クイズ

第4類危険物の性質に関する記述として正しいものはどれか。

  1. ほとんどが比重1より大きく水に沈む
  2. 蒸気比重は1より小さく高所にたまる
  3. 多くが比重1未満で水に浮き、蒸気は空気より重く低所にたまる
  4. 比重も蒸気比重も水火災に無関係である
こたえを見る

正解: 3. 多くが比重1未満で水に浮き、蒸気は空気より重く低所にたまる

正解は3番。第4類危険物は多くが比重1未満で水に浮き、可燃性蒸気は蒸気比重が1より大きく低所に滞留します。だから注水は危険で、低所の換気が重要です。1・2は浮沈と滞留場所が逆で誤りです。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。