「ガソリンは水より軽い」「油の蒸気は空気より重い」——こうした性質は密度と比重で説明できます。危険物の挙動を読み解く基本です。
油が水に浮くのはなんとなく知ってるけど、なんで浮くのか説明できないや…
それを説明するのが密度と比重よ。
密度は単位体積あたりの質量、つまり同じ大きさでどれだけ重いかを表すの。
補足すると、密度は質量÷体積で求め、単位は g/cm³ などです。
一方比重は、水の密度を1として、それに対して何倍重いかを示した比の値で、単位はありません。
じゃあ比重が1より小さいと、水に浮くんですかぁ?
そのとおりよ。
比重が1より小さい液体は水に浮き、1より大きいと沈むの。
ガソリンや灯油などの第4類危険物は、ほとんどが比重1未満で水に浮くのよ。
だから油の火事に水をかけると、油が水の上に広がって火が燃え広がっちゃうんだ!
よく気づいたわね。
水に浮いて広がるから、油火災に注水するのは危険なの。
ここは消火とも直結する大事なポイントよ。
さらに気体には蒸気比重という考え方があります。
これは空気の重さを1として、その蒸気が空気より重いか軽いかを表す値です。
蒸気比重が1より大きいと、どうなるんですかぁ?
空気より重いから、蒸気が低いところにたまるのよ。
第4類の可燃性蒸気は蒸気比重が1より大きいものがほとんどで、床や地面近く、くぼみに滞留するの。
要は、油の蒸気は下にたまるから、足元の火種に気をつけろってこと?
そのとおりです。
蒸気は低所に流れて広がり、離れた場所の火源にも達して引火することがあります。換気は低い位置で行うのが効果的ですね。
まとめると、液体の比重で浮き沈み、蒸気比重でたまる場所が読める。
危険物の事故を防ぐ基本の物差しなのよ。
浮くか沈むか、上か下か、数字で分かるのが便利なんですねぇ。
確認クイズ
第4類危険物の性質に関する記述として正しいものはどれか。
- ほとんどが比重1より大きく水に沈む
- 蒸気比重は1より小さく高所にたまる
- 多くが比重1未満で水に浮き、蒸気は空気より重く低所にたまる
- 比重も蒸気比重も水火災に無関係である
こたえを見る
正解: 3. 多くが比重1未満で水に浮き、蒸気は空気より重く低所にたまる
正解は3番。第4類危険物は多くが比重1未満で水に浮き、可燃性蒸気は蒸気比重が1より大きく低所に滞留します。だから注水は危険で、低所の換気が重要です。1・2は浮沈と滞留場所が逆で誤りです。