熱量・比熱と熱膨張

比熱で温まりやすさを、熱量の計算と熱膨張で危険物の貯蔵の注意点を学びます。

編集・検証: 危険物乙4スタディ編集部 公式情報: 消防試験研究センター公式サイト 制作・検証方針

同じ火にかけても、水はなかなか熱くならず金属はすぐ熱くなります。この違いは比熱で説明できます。あわせて熱膨張も学びましょう。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

鍋の水はなかなか沸かないのに、フライパンはすぐ熱くなるよね。
なんで?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

それは比熱が違うからよ。
比熱は、物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量のこと。
水は比熱が大きいから、温めるのにたくさんの熱がいるの。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

補足すると、熱量の単位はジュール(J)やカロリー(cal)です。
水の比熱は約4.2 J/(g・℃)と大きく、金属はこれより小さいので少ない熱で温度が上がります。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

必要な熱の量って、計算で出せるんですかぁ?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

出せるのよ。
熱量=比熱×質量×温度変化、という式で求めるの。
重いほど、温度を大きく変えるほど、たくさんの熱が必要になるわね。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

じゃあ水の比熱が大きいのは、消火にも役立つってこと?

緑川 カナ 先生(笑い) 緑川 カナ 先生

いいところに気づいたわね。
水は温まるときに大量の熱を奪ってくれるから、冷やして消す冷却効果が高いの。
だから水は代表的な消火剤なのよ。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

もう一つ大切なのが熱膨張です。
多くの物質は温度が上がると体積が増えます。
液体も例外ではなく、温度が上がると膨らみます。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

だから、容器いっぱいに液体を入れちゃいけないんですかぁ?

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

そのとおりよ。
液体を満タンにして密閉すると、温度上昇で膨張したぶんの逃げ場がなくなって、容器が破損したり漏れたりするの。
だから少し空間を残すのが鉄則ね。

黒崎 サニー(笑い) 黒崎 サニー

要は、あたたまると膨らむぶんの余裕を残しておけってことだね!

栗原 せな(普段) 栗原 せな

整理すると、体積が増えても中身の量(質量)は変わりません。
体積だけ増えるので、単位体積あたりの重さ、つまり密度は小さくなります。

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

そう、温めると密度が下がる。
これも危険物の貯蔵で押さえておきたい性質よ。
比熱と熱膨張はセットで覚えるといいわね。

麦倉 ふわり(笑顔) 麦倉 ふわり

熱を入れると温度も体積も変わるんですねぇ。
奥が深いのぉ。

確認クイズ

液体の熱膨張に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 温度が上がると質量が増える
  2. 温度が上がると体積が増え、密度は小さくなる
  3. 温度が上がっても体積は変化しない
  4. 温度が上がると密度が大きくなる
こたえを見る

正解: 2. 温度が上がると体積が増え、密度は小さくなる

正解は2番。熱膨張では体積が増えますが質量は変わらないため、密度(=質量÷体積)は小さくなります。質量は増えず、体積は変化するので、他の選択肢は誤りです。

黒崎サニー、栗原せながゲームセンターで協力プレイを楽しむ様子

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