第4類で最も危険な特殊引火物。ジエチルエーテルと二硫化炭素は既に触れましたが、アセトアルデヒドと酸化プロピレンも重要品目です。4品目の性状を深掘りします。
特殊引火物って、ジエチルエーテルと二硫化炭素のほかにもあるんですかぁ?
あるわよ。
代表的なのはジエチルエーテル・二硫化炭素・アセトアルデヒド・酸化プロピレンの4つ。
いずれも引火点が非常に低く、指定数量は50Lと最も少ないの。
二硫化炭素は特に特徴的です。比重が約1.3と水より重く、発火点が約90度と第4類で最も低いのです。
有毒な蒸気を出すため、水中貯蔵(水を張って蒸気の発生を抑える)が行われます。
水より重いから水の中にしまえるんだ!
発火点90度って、熱い蒸気配管に触れただけで発火しそうだね。
そうなの。ジエチルエーテルは引火点マイナス45度で揮発しやすく、日光や空気に触れると爆発性の過酸化物ができるのが要注意。
密栓して冷暗所に保管するのよ。
アセトアルデヒドと酸化プロピレンはどんな性質なんですかぁ?
アセトアルデヒドは引火点マイナス39度・沸点約20度と非常に低く、水によく溶けます。
酸化されると酢酸になります。酸化プロピレンも引火点が低く水溶性で、いずれも蒸気を吸うと有害です。
アセトアルデヒドや酸化プロピレンは、貯蔵タンクに窒素などの不燃性ガスを封入して、空気との接触を断つことがあるわ。
反応性が高いからこその工夫ね。
二硫化炭素は重くて水中貯蔵・発火点最低、エーテルは過酸化物、アセトアルデヒドは沸点20度!
特殊引火物は本当に手強いね。
そのとおり。
4品目それぞれの特徴を、数値とあわせて確実に覚えておきましょう。
確認クイズ
二硫化炭素に関する記述として、正しいものはどれか。
- 比重が1より小さく水に浮くため水面に保存する
- 比重が1より大きく水より重いため水中で貯蔵できる
- 発火点が高く加熱しても発火しにくい
- 第4類の中で最も引火点が高い
こたえを見る
正解: 2. 比重が1より大きく水より重いため水中で貯蔵できる
正解は2。二硫化炭素は比重約1.3で水より重く、水を張って蒸気の発生を抑える水中貯蔵が行われます。水に浮くとする1は誤り。発火点は約90度と第4類で最も低く、3・4はいずれも誤りです。