引火性液体の危険性を測るキーワード「引火点」「発火点」「燃焼範囲」。似ているようで意味の違う3つを区別しましょう。
「引火点」と「発火点」って言葉、似すぎ! 何がどう違うのか、ハッキリさせたいんだけど!
多くの人がつまずくところね。
まず引火点は、火を近づけたときに燃え出すのに必要な、最低の液温のことよ。
補足すると、引火点とは液体の表面に、燃えるのに十分な濃さの可燃性蒸気が発生する最低温度、と言い換えられますね。
じゃあ「発火点」は、火を近づけないのに燃えちゃう温度…ってことですかぁ?
そのとおり! 発火点は、火や火花がなくても、加熱するだけで自然に燃え出す最低温度のことよ。
引火点より高いのがふつうなの。
なるほど、火が要るのが引火点、火が要らないのが発火点ね! スッキリした!
つまり、引火点は「火種があるとき」、発火点は「火種がないとき」に燃え始める温度、と整理できますね。
3つめの「燃焼範囲」は、なんの範囲なんですかぁ?
燃焼範囲は、蒸気が空気とどのくらいの割合で混ざったときに燃えるか、その濃さの範囲のことよ。
濃すぎても薄すぎても燃えないの。
範囲の下限を燃焼下限界、上限を燃焼上限界といいます。
この範囲が広いほど、また下限が低いほど危険とされますね。
要は、蒸気が「ちょうどいい濃さ」のときだけ燃えるってこと? ガソリンってこの範囲どうなの?
ガソリンは引火点がマイナス40度以下ととても低くて、燃焼範囲も広めなの。
だから常温でもすぐ引火する、とても危険な液体なのよ。
引火点が低いほど、燃焼範囲が広いほど危ない…メモしておきます〜!
その理解でばっちりよ。
この3つは第4類の性質を語る土台だから、確実に区別できるようにしてね。
確認クイズ
引火点と発火点に関する記述として正しいものはどれか。
- 引火点とは、火源がなくても加熱だけで燃え出す最低温度である
- 発火点とは、火を近づけたときに燃え出す最低の液温である
- 発火点は引火点より高いのが一般的である
- 引火点が高い液体ほど、常温で引火しやすく危険である
こたえを見る
正解: 3. 発火点は引火点より高いのが一般的である
正解は3。同じ物質では発火点が引火点より高いのが一般的である。1は火源なしで燃え出すのは発火点なので引火点の説明として誤り。2は火を近づけて燃え出すのは引火点なので発火点の説明として誤り。4は引火点が低いほど引火しやすく危険なので誤り。