静電気と危険性

摩擦で生じる静電気が着火源になる仕組みと、接地・加湿などの防止対策を学びます。

編集・検証: 危険物乙4スタディ編集部 公式情報: 消防試験研究センター公式サイト 制作・検証方針

ドアノブでパチッとくる静電気。あの小さな火花が、可燃性蒸気があるとガソリン火災の火種になります。仕組みと対策を押さえましょう。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

冬にドアノブでパチッてなるやつ、あれ危険物でも問題になるの?

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

大いに問題になるのよ。
あれは静電気。
物どうしがこすれ合うと電気がたまって、放電するときに火花が飛ぶの。
可燃性蒸気があると、その火花で引火することがあるのよ。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

補足すると、静電気は異なる物体が接触して離れるときの摩擦などで発生します。
電気が逃げずにたまることを帯電といい、たまった電気が一気に流れるのが放電です。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

どんなときに静電気って起きやすいんですかぁ?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

乾燥しているときほど起きやすいわ。
湿度が高いと電気が空気中の水分を通って逃げるけれど、乾燥していると逃げ場がなくてたまりやすいの。

黒崎 サニー(びっくり) 黒崎 サニー

ガソリンを速く注ぐと危ないって聞いたことある!

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

そのとおり。
液体を速い速度で流したり、勢いよく注いだりすると、摩擦で静電気が多く発生するの。
だから注入速度はゆっくりにするのが基本よ。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

では対策です。
まず、電気を地面に逃がす接地(アース)が基本です。
設備や容器を導線で大地につなぎ、たまった電気を逃がします。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

湿らせるのも効くって、さっき言ってましたねぇ?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

そう、湿度を高く保つのも有効よ。
空気中の水分を通じて電気が逃げやすくなるからね。
おおむね湿度を高めに保つと帯電を抑えられるの。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

ほかにも、床や衣類・靴に導電性のある材質を使う、流速を遅くする、といった対策があります。
要は、電気をためない・逃がすことが基本方針ですね。

黒崎 サニー(笑い) 黒崎 サニー

要は、たまる前に逃がしてやればパチッてこないってことだね!

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

そのとおり。
静電気そのものは小さくても、可燃性蒸気があると立派な着火源になる。
だから危険物を扱う現場では真剣に対策するのよ。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

小さな火花でも油断できないんですねぇ…気をつけますぅ。

確認クイズ

静電気による災害の防止対策として、適切でないものはどれか。

  1. 設備を接地して電気を大地に逃がす
  2. 湿度を高く保つ
  3. 液体をできるだけ速い速度で注入する
  4. 流速を遅くして摩擦を減らす
こたえを見る

正解: 3. 液体をできるだけ速い速度で注入する

適切でないのは3番。液体を速く注入すると摩擦で静電気が多く発生し、かえって危険です。注入はゆっくり行います。接地・加湿・流速を遅くするのは、いずれも正しい対策です。

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