熱の移動と温度

伝導・対流・放射の三つの熱の移り方と、蓄熱による自然発火の関係を学びます。

編集・検証: 危険物乙4スタディ編集部 公式情報: 消防試験研究センター公式サイト 制作・検証方針

熱は必ず高い方から低い方へ移動します。その移り方には三つの型があり、危険物の火災予防を考える土台になります。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

ストーブの前は暖かいけど、離れた壁もいつのまにか温かいよね。
熱ってどうやって伝わってるの?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

熱の伝わり方には三つの型があるのよ。伝導、対流、放射(輻射)の三つ。
まず熱は必ず高温側から低温側へ移動する、これが大原則ね。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

補足すると、伝導は物体の中を熱が順々に伝わること、対流は温まった液体や気体が動いて熱を運ぶこと、放射は光のように熱が直接飛んでくることです。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

金属のスプーンを熱いスープに入れると柄まで熱くなるのは、どれですかぁ?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

それは伝導ね。
金属は熱をよく伝えるの。
逆に空気や木は熱を伝えにくいわ。
この伝えやすさを熱伝導率というのよ。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

お風呂の上のほうだけ熱いのは?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

それは対流よ。
温まった水は軽くなって上に上がり、冷たい水が下に降りる。
この循環で熱が運ばれるの。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

太陽の熱や、たき火から離れていても顔が熱いのは放射です。
あいだに物質がなくても熱が伝わるのが特徴ですね。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

熱の伝わり方って、火事にも関係あるんですかぁ?

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

大いに関係あるのよ。
危険物では、自分で発生した熱がうまく逃げずにこもると、どんどん温度が上がって発火することがあるの。
これを蓄熱というわ。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

油をしみ込ませた布などを積み重ねておくと、酸化で生じた熱が対流や伝導で逃げにくく、内部に熱がこもって自然発火に至ることがあります。

黒崎 サニー(びっくり) 黒崎 サニー

要は、熱が逃げ場をなくすとどんどんたまって、火が出ちゃうってことだね!

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

そのとおり。
だから熱がこもらないよう、風通しよく保管することが火災予防になるの。
熱の移動を知ると、予防の理由がすっきり分かるでしょう。

麦倉 ふわり(笑顔) 麦倉 ふわり

熱の逃げ方を考えると、しまい方まで見えてくるんですねぇ。

確認クイズ

熱の移動に関する記述として誤っているものはどれか。

  1. 熱は高温の物体から低温の物体へ移動する
  2. 伝導は物体内を熱が順々に伝わる現象である
  3. 放射は間に物質がないと熱が伝わらない
  4. 対流は温まった液体や気体が動いて熱を運ぶ
こたえを見る

正解: 3. 放射は間に物質がないと熱が伝わらない

誤りは3番。放射(輻射)は間に物質がなくても、光のように熱が直接伝わります。太陽の熱が真空の宇宙を越えて届くのがその例です。他の3つは正しい記述です。

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