乙4試験でもっとも深く問われるのが、この第4類『引火性液体』です。なぜガソリンや灯油が危険なのか、その共通の性質を全体像として掴みましょう。
いよいよ本命の第4類だね!
ガソリンとか灯油の仲間ってことだけど、共通してどんな性質があるの?
第4類は『引火性液体』。
共通するのは、液体そのものが燃えるのではなく、蒸発してできた蒸気に火が近づくと燃える、という点なの。
ここが最重要ポイントよ。
えっ、液体じゃなくて蒸気が燃えるんですかぁ?
そうです。
液面から蒸発した蒸気が空気と混ざり、火源があると引火します。
だから第4類の火災対策は『蒸気を出さない・溜めない』ことが基本になりますね。
そして第4類の蒸気にはもう一つ大事な特徴があるの。
ほとんどが空気より重いのよ。
だから蒸気は低いところに溜まりやすくて、床をはうように遠くまで流れて、離れた火に引火することもあるの。
うわ、床を這って離れた火に届くって、なんかホラーだね…。
他にはどんな共通点があるの?
第4類の液体は、ほとんどが水に溶けず、水より軽いの。
だからガソリン火災に水をかけると、燃えている油が水に浮いて広がってしまって、かえって危険なのよ。
補足すると、水に溶けず水より軽いという性質から、第4類の火災には水は不適とされます。
窒息消火のできる泡消火剤や二酸化炭素、粉末消火剤が有効ですね。
第4類の中にも、もっと細かい種類があるんですかぁ?
あるわよ。
第4類は引火点の低い順に、特殊引火物・第1石油類・アルコール類・第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類の7つに区分されているの。
ガソリンは第1石油類、灯油・軽油は第2石油類ね。
整理すると、引火点が低いほど常温でも引火しやすく危険です。
特殊引火物やガソリンのような第1石油類は特に引火点が低く、取り扱いに注意が必要ですね。
なるほど!
第4類は『蒸気が燃える』『蒸気は重くて低いところに溜まる』『水に溶けず水より軽い』『引火点で7つに区分』…この4つが全体像ってことだね!
完璧にまとまったわね。
この全体像を土台にして、これから一つずつ品目を見ていけば、第4類はきっと得意分野になるわよ。
確認クイズ
第4類危険物の共通する性質として、誤っているものはどれか。
- 液面から発生した蒸気が空気と混合し、火源があると引火する
- 発生する蒸気は空気より重く、低い場所に溜まりやすい
- 多くは水によく溶け、水より重いため水没させると安全である
- 多くは水に溶けず水より軽いため、火災の消火に水は不適である
こたえを見る
正解: 3. 多くは水によく溶け、水より重いため水没させると安全である
正解は3(誤っているもの)。第4類の多くは水に溶けず、水より軽いため、水をかけると燃えている油が浮いて広がり危険です。よって『水によく溶け水より重い』とする3が誤り。1の『蒸気が引火する』、2の『蒸気は空気より重い』、4の『水は不適』はいずれも第4類の正しい性質です。