動植物油類と乾性油の自然発火

引火点が最も高い動植物油類と、ヨウ素価が大きい乾性油の自然発火のしくみ・防止策を整理します。

編集・検証: 危険物乙4スタディ編集部 公式情報: 消防試験研究センター公式サイト 制作・検証方針

第4類の最後は動植物油類。引火点は最も高いグループですが、乾性油には自然発火という独特の危険があります。その性状としくみを整理しましょう。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

動植物油類って、食用油みたいなもの?
危険物なの?

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

そう、動植物油類は動物や植物からとれる油で、あまに油・大豆油・なたね油などが該当するの。
引火点は250度未満で、第4類の中で最も高いグループよ。
指定数量は10000Lね。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

引火点が一番高いなら、いちばん安全なんじゃないんですかぁ?

栗原 せな(普段) 栗原 せな

引火の面ではそうですが、別の危険があります。
それが乾性油の自然発火です。
乾性油は空気中の酸素と結びつきやすく、その酸化熱がたまると火気がなくても発火することがあるのです。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

また自然発火だ!
どの油が乾性油なの?

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

油の乾きやすさはヨウ素価という数値で表すの。
ヨウ素価が大きいほど酸化しやすく、乾性油(あまに油など)に分類されるわ。
ヨウ素価が大きいほど自然発火しやすいのよ。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

ヨウ素価が大きい=乾性油=自然発火しやすい、なんですねぇ。
防ぐにはどうすれば?

栗原 せな(普段) 栗原 せな

自然発火の防止と同じで、蓄熱させないことです。
乾性油をしみこませたぼろ布を山積みにして放置しない、換気して熱を逃がす、といった対策ですね。
油のしみた布は水につけるか密閉容器で処理します。

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

消火は第4類共通で窒息消火が基本ね。
ただし油温が高いことが多いから、消火後の再着火にも注意が必要よ。

黒崎 サニー(笑い) 黒崎 サニー

動植物油類は引火点最高・指定数量10000L、でも乾性油はヨウ素価が大きく自然発火!
引火点が高くても油断できないんだね。

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

そのとおり。
引火の危険は低くても自然発火の危険がある、というギャップをしっかり覚えておきましょう。

確認クイズ

動植物油類に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 引火点が低く常温でも容易に引火する
  2. ヨウ素価が大きい乾性油ほど自然発火しやすい
  3. ヨウ素価が小さいほど自然発火しやすい
  4. 指定数量は200Lである
こたえを見る

正解: 2. ヨウ素価が大きい乾性油ほど自然発火しやすい

正解は2。ヨウ素価が大きい乾性油ほど酸化しやすく、自然発火しやすくなります。動植物油類は引火点が高く常温では引火しにくいので1は誤り。ヨウ素価が小さいほど自然発火しやすいとする3は逆で誤り。指定数量は10000Lなので4も誤りです。

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