自然発火のしくみと防止

酸化熱の蓄積で火気なしに燃え出す自然発火のしくみと、乾性油のウエスなどの代表例・防止策を整理します。

編集・検証: 危険物乙4スタディ編集部 公式情報: 消防試験研究センター公式サイト 制作・検証方針

火気がなくても、物質が自分の熱で発火することがあります。これが自然発火です。乾性油をしみこませたウエスの火災など、実際の事故にも直結する重要テーマです。

黒崎 サニー(びっくり) 黒崎 サニー

火をつけていないのに、勝手に燃え出すことなんてあるの?
ちょっと信じられないな。

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

あるのよ。
物質が空気中で常温でもゆっくり酸化して熱を出し、その熱が逃げずにたまって発火点に達し、ついに燃え出すことを自然発火というの。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

熱がたまるって、どうしてたまっちゃうんですかぁ?

栗原 せな(普段) 栗原 せな

発生する熱より逃げる熱が少ないと、熱がこもって温度が上がり続けます。
これを蓄熱といいます。
表面積が大きく、風通しが悪く、まわりに保温性のあるものがあると蓄熱しやすいのです。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

具体的にはどんなものが自然発火するの?

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

代表が乾性油よ。
あまに油などの乾性油をしみこませたぼろ布(ウエス)を、ゴミ箱に山積みにして放置すると、酸化熱がたまって自然発火することがあるの。
実際の火災原因として有名なのよ。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

油のしみた布が勝手に燃えるなんて怖いですねぇ…どうやって防げばいいんですかぁ?

栗原 せな(普段) 栗原 せな

自然発火を防ぐには、蓄熱させないことが基本です。
風通しをよくして熱を逃がす、温度を低く保つ、山積みにしない、湿気を避ける、といった対策ですね。
油のしみた布は水につけるか密閉容器に入れて処理します。

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

ほかにも、石炭や鉄粉、活性炭なども自然発火しやすいものとして知られているわ。
共通するのは、酸化しやすく、熱がこもりやすい状態にあることね。

黒崎 サニー(笑い) 黒崎 サニー

酸化熱がたまって発火点に達すると自然発火。
乾性油のウエスが代表。
防止は蓄熱させないこと!
火種がなくても油断できないんだね。

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

そのとおり。
しくみと代表例、防止策の3点セットで覚えておきましょう。

確認クイズ

自然発火に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 常温での酸化熱などが蓄積して発火点に達すると起こる
  2. 乾性油をしみこませたぼろ布の山積みは自然発火の原因になる
  3. 風通しをよくして蓄熱を防ぐことが有効である
  4. 自然発火には必ず外部からの火気が必要である
こたえを見る

正解: 4. 自然発火には必ず外部からの火気が必要である

正解は4(誤っているもの)。自然発火は外部の火気がなくても、蓄積した熱によって起こる現象です。したがって『必ず外部の火気が必要』とする4が誤り。1のしくみ、2の乾性油の例、3の換気による防止はいずれも正しい記述です。

緑川カナ先生、黒崎サニーが川沿いをサイクリングを楽しむ様子

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