第3石油類の詳細 — 重油・グリセリン・クレオソート油

重油の非水溶性・ボイルオーバー、水溶性のグリセリン、クレオソート油など第3石油類の性状を深掘りします。

編集・検証: 危険物乙4スタディ編集部 公式情報: 消防試験研究センター公式サイト 制作・検証方針

ボイラー燃料の重油が代表の第3石油類。引火点は高めですが、加熱して使うことが多く独特の危険があります。重油・グリセリン・クレオソート油の性状を整理します。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

第3石油類って引火点が高いんですよね?
それなら安全なんじゃないんですかぁ?

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

引火点が高い(70度以上200度未満)から常温では引火しにくいけれど、油断は禁物よ。重油のように、実際は加熱して使うことが多いから、加熱された状態では引火の危険が高いの。

栗原 せな(普段) 栗原 せな

重油は褐色〜暗褐色の粘り気のある液体で、非水溶性、指定数量は2000Lです。
引火点はおおむね60〜150度で、種類により幅があります。
硫黄分を含み、燃えると有害な二酸化硫黄などを出します。

黒崎 サニー(普段) 黒崎 サニー

重油の火災には、なにか特有の危険があるって聞いたけど?

緑川 カナ 先生(びっくり) 緑川 カナ 先生

あるのよ。
重油タンクの火災で、燃えている油の下の水分が突然沸騰して、燃える油を吹き上げるボイルオーバーという現象なの。
大量の油が飛び散って被害が拡大する、とても危険な現象よ。

麦倉 ふわり(普段) 麦倉 ふわり

水が急に沸いて油を吹き上げるなんて怖いですねぇ。
グリセリンはどんな性質なんですかぁ?

栗原 せな(普段) 栗原 せな

グリセリンは水溶性の第3石油類で、指定数量は4000Lです。
無色で粘り気があり甘味のある液体で、化粧品や医薬品に使われます。
水溶性なので火災には水溶性液体用泡を用います。

緑川 カナ 先生(普段) 緑川 カナ 先生

もう一つ、クレオソート油も第3石油類ね。
木材の防腐剤に使われる非水溶性の液体で、重油と同じく指定数量2000L。
刺激臭があり、有害よ。

黒崎 サニー(笑い) 黒崎 サニー

重油は非水溶性2000L・ボイルオーバー、グリセリンは水溶性4000L、クレオソート油は防腐剤!
第3石油類も整理できたよ。

緑川 カナ 先生(笑顔) 緑川 カナ 先生

そのとおり。
特にボイルオーバーは頻出だから、しくみとあわせて覚えておきましょう。

確認クイズ

第3石油類に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 重油は水溶性で指定数量は4000Lである
  2. 重油タンクの火災ではボイルオーバーが起こることがある
  3. グリセリンは非水溶性で水に溶けない
  4. 第3石油類の引火点は21度未満である
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正解: 2. 重油タンクの火災ではボイルオーバーが起こることがある

正解は2。重油タンクの火災では、下層の水分が突沸して燃える油を吹き上げるボイルオーバーが起こることがあります。重油は非水溶性・2000Lなので1は誤り。グリセリンは水溶性なので3は誤り。第3石油類の引火点は70度以上200度未満で4も誤りです。

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