ボイラー燃料の重油が代表の第3石油類。引火点は高めですが、加熱して使うことが多く独特の危険があります。重油・グリセリン・クレオソート油の性状を整理します。
第3石油類って引火点が高いんですよね?
それなら安全なんじゃないんですかぁ?
引火点が高い(70度以上200度未満)から常温では引火しにくいけれど、油断は禁物よ。重油のように、実際は加熱して使うことが多いから、加熱された状態では引火の危険が高いの。
重油は褐色〜暗褐色の粘り気のある液体で、非水溶性、指定数量は2000Lです。
引火点はおおむね60〜150度で、種類により幅があります。
硫黄分を含み、燃えると有害な二酸化硫黄などを出します。
重油の火災には、なにか特有の危険があるって聞いたけど?
あるのよ。
重油タンクの火災で、燃えている油の下の水分が突然沸騰して、燃える油を吹き上げるボイルオーバーという現象なの。
大量の油が飛び散って被害が拡大する、とても危険な現象よ。
水が急に沸いて油を吹き上げるなんて怖いですねぇ。
グリセリンはどんな性質なんですかぁ?
グリセリンは水溶性の第3石油類で、指定数量は4000Lです。
無色で粘り気があり甘味のある液体で、化粧品や医薬品に使われます。
水溶性なので火災には水溶性液体用泡を用います。
もう一つ、クレオソート油も第3石油類ね。
木材の防腐剤に使われる非水溶性の液体で、重油と同じく指定数量2000L。
刺激臭があり、有害よ。
重油は非水溶性2000L・ボイルオーバー、グリセリンは水溶性4000L、クレオソート油は防腐剤!
第3石油類も整理できたよ。
そのとおり。
特にボイルオーバーは頻出だから、しくみとあわせて覚えておきましょう。
確認クイズ
第3石油類に関する記述として、正しいものはどれか。
- 重油は水溶性で指定数量は4000Lである
- 重油タンクの火災ではボイルオーバーが起こることがある
- グリセリンは非水溶性で水に溶けない
- 第3石油類の引火点は21度未満である
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正解: 2. 重油タンクの火災ではボイルオーバーが起こることがある
正解は2。重油タンクの火災では、下層の水分が突沸して燃える油を吹き上げるボイルオーバーが起こることがあります。重油は非水溶性・2000Lなので1は誤り。グリセリンは水溶性なので3は誤り。第3石油類の引火点は70度以上200度未満で4も誤りです。