最後は引火点が最も高いグループ、第4石油類と動植物油類です。燃えにくそうに見えて、独特の危険が潜んでいます。
いよいよ最後!
第4石油類って、引火点が一番高いんだよね?
そうよ。第4石油類は引火点が200度以上250度未満のグループ。
潤滑油やギヤ油、可塑剤などが代表ね。
引火点が非常に高いので、常温では引火の危険はほとんどありません。
指定数量も6000Lと大きめですね。
引火点がそんなに高いなら、ほとんど安全なんじゃないですかぁ?
常温ではね。
でも一度加熱されて燃え出すと、液温が非常に高くなっていて消火が難しいの。
しかも高温だから、火が消えても再着火しやすいのよ。
じゃあ動植物油類は?
サラダ油とかの仲間?
その通り。動植物油類は動物の脂や植物の種子からとった油で、てんぷら油やアマニ油が代表。
引火点は250度未満と定義されているわ。
指定数量は10000Lね。
ここで重要なのが、乾きやすさを表す「よう素価」です。
よう素価が高い油ほど酸化しやすく危険なんですよね。
そう、よう素価が高い油を乾性油というの。
アマニ油などがそうね。
乾性油は空気中で酸化するときに熱を出して、その熱がこもると自然発火することがあるのよ。
火をつけていないのに、勝手に燃え出すんですかぁ?
こわいですねぇ。
そうなの。
特に油のしみ込んだ布やウエスを、丸めて積んでおくと熱がこもって危険。
てんぷらのあとの油かすも要注意ね。
つまり動植物油類の最大の注意点は、引火より自然発火なんですね。
よう素価が高い乾性油ほど自然発火しやすい、と。
引火点は高いのに、自然発火するなんて意外!
油を含んだ布は広げて乾かす、が大事なんだね。
その通り。
引火点の高さに油断せず、自然発火に気をつける。
これが最後のポイントよ。
お疲れさま!
確認クイズ
動植物油類の自然発火に関する記述として、正しいものはどれか。
- よう素価が低い油ほど自然発火しやすい
- よう素価が高い乾性油ほど自然発火しやすい
- 油がしみ込んだ布は、丸めて積んでおくと安全である
- 引火点が高いため、自然発火する危険はまったくない
こたえを見る
正解: 2. よう素価が高い乾性油ほど自然発火しやすい
正解は2。よう素価が高い乾性油(アマニ油など)ほど酸化しやすく、酸化熱がこもると自然発火します。よって低いほど危険は誤り、しみ込んだ布を積むのは危険、引火点が高くても自然発火の危険はある、で他は誤りです。