危険物の性質を理解する第一歩は、物質を形づくる「原子」と「分子」を知ることです。まずはここから始めましょう。
先生〜、そもそも「物質」ってなにでできてるの? つきつめると何になるのか気になっちゃって!
いい質問ね。
すべての物質は、それ以上分けられない小さな粒=原子からできているのよ。
水素や酸素、炭素みたいな種類があるの。
補足すると、原子の種類のことを元素と呼びますね。
水素はH、酸素はO、炭素はCのように元素記号で表します。
原子がひとりぼっちじゃなくて、くっつくこともあるんですかぁ?
そうなの。
原子がいくつか結びついて、物質の性質を保つ最小のまとまりになったものを分子というのよ。
たとえば水は、水素原子2個と酸素原子1個がくっついた分子ね。
だから水はH2Oって書くんだ! 要は原子の組み合わせを記号で書いたのが化学式ってこと?
その通りです。
物質を元素記号と数字で表したものが化学式ですね。
数字は原子の個数を示します。
そして物質が別の物質に変わることを化学変化、それを式で表したものが化学反応式よ。
左に反応前、右に反応後を書いて、矢印でつなぐの。
反応の前とあとで、原子の数って変わっちゃうんですかぁ?
ここが大事よ。
化学変化の前後で原子の種類も数も変わらないの。
これを質量保存の法則というわ。
だから反応式は左右で各原子の数をそろえる=係数をつけて釣り合わせる必要があるの。
例をあげると、水素の燃焼は 2H2 + O2 → 2H2O です。
左右で水素原子は4個、酸素原子は2個とそろっていますね。
なるほど! 数合わせパズルみたいで面白いね。
よっしゃ、これで反応式もこわくないぞ!
その調子よ。
原子・分子・反応式は、これから学ぶ燃焼や消火の土台になるから、しっかり覚えておいてね。
確認クイズ
化学反応式について正しいものはどれか。
- 反応の前後で原子の種類は変わらないが、数は増減することがある
- 反応の前後で原子の種類も数も変わらず、両辺で釣り合っている
- 係数は物質の重さを表しており、原子の数とは無関係である
- 分子は原子より小さく、それ以上分けられない最小の粒である
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正解: 2. 反応の前後で原子の種類も数も変わらず、両辺で釣り合っている
正解は2。化学変化の前後では原子の種類も数も変わらない(質量保存の法則)ため、反応式は両辺で各原子の数がそろう。1は「数が増減する」が誤り。3の係数は各物質の分子(原子団)の個数比を表す。4は原子と分子の説明が逆で、それ以上分けられない最小の粒は原子である。