大きな事業所には「保安統括管理者」、施設には「保安員」という役職があります。保安監督者と混同しやすいので、役割の違いを整理します。
保安監督者は分かったけど、統括管理者とか保安員とか、似た名前がまた出てきた!
全部同じじゃないの?
別々の役職なのよ。危険物保安統括管理者は、大量の第4類危険物を扱う事業所全体の保安をまとめて管理する人。
組織全体を見る、いちばん上の役ね。
補足すると、選任が必要になるのは、指定数量の3000倍以上の第4類危険物を扱う事業所などです。
事業所単位で見る、規模の大きな話ですね。
うぅ〜ん、統括管理者になるには特別な免状が要るんですかぁ?
ここが意外なポイント。危険物保安統括管理者には危険物取扱者の免状は不要なの。
事業所の運営を統括できる立場の人、たとえば工場長などが就くのよ。
えっ、免状いらないんだ!?
保安のトップなのに?
はい。
統括管理者は技術者というより、組織を動かす管理職の位置づけだからです。
一方で次の保安員は、より現場寄りの役割になります。
じゃあ危険物保安員は、どんな人なんですかぁ?
危険物施設保安員は、保安監督者の下で、施設の保守や点検といった実務を補佐する人。
監督者を助けて、機器の整備や定期点検などを担うのよ。
保安員も免状が要るのかな?
そこも引っかけです。危険物施設保安員にも危険物取扱者の免状は必須ではありません。
実務を担いますが、免状要件は課されていないんですね。
監督者は免状が要って、統括管理者と保安員は要らない…逆にしちゃいそうですぅ。
そうなの、そこが混乱しやすいところ。
『免状が要るのは保安監督者だけ』と覚えると整理しやすいわ。
統括管理者と保安員は免状不要よ。
上から順に、統括管理者=事業所全体の管理職(免状不要)、監督者=現場の責任者(甲乙+経験)、保安員=補佐役(免状不要)ってことか!
その階層イメージが正確です。
統括管理者と保安員は、選任したら市町村長等へ届け出る点は保安監督者と共通、という枝葉も押さえておきましょう。
役職ごとに役割がはっきりすると、こわくないですねぇ。
確認クイズ
危険物保安統括管理者と危険物保安員について、正しいものはどれか。
- 両者とも危険物取扱者の免状が必要である
- いずれも危険物取扱者の免状は必須ではない
- 保安統括管理者だけ免状が必要である
- 保安員だけ甲種免状が必要である
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正解: 2. いずれも危険物取扱者の免状は必須ではない
危険物保安統括管理者も危険物施設保安員も、危険物取扱者の免状は必須ではありません。統括管理者は工場長など事業所を統括する立場、保安員は監督者を補佐する立場です。免状が要るのは保安監督者だけと覚えると整理できます。