危険物には金属を含むものもあり、金属の性質は物理化学の基礎として問われます。金属に共通する性質と、反応のしやすさを表すイオン化傾向を押さえましょう。
金属って鉄とか銅とかですよね。
共通する性質ってあるんですかぁ?
あるわよ。金属に共通するのは、電気や熱をよく通すこと、みがくと光ること(金属光沢)、たたくと広がり(展性)引きのばせること(延性)よ。
電気を通す、光る、のびる…金属らしい性質だね。
反応のしやすさに差はあるの?
あります。
金属が水や酸に溶けて陽イオンになろうとする性質の強さをイオン化傾向といいます。
イオン化傾向が大きい金属ほど反応しやすく、さびやすいのです。
イオン化傾向の大きい順に並べたものをイオン化列というの。
カリウム・カルシウム・ナトリウム…と続いて、後ろのほうに銅・銀・金がくるわ。
ナトリウムやカリウムは反応が激しくて、水に入れると水素を出して発火するの。
だから第3類の禁水性物質なのよ。
金や銀が後ろにあるのは、さびにくくて反応しにくいからなんですねぇ。
そのとおり。
金や銀が装飾品に使われるのは、イオン化傾向が小さくて反応しにくく、いつまでも輝きを保つからなのよ。
乙4の視点では、金属粉(アルミニウム粉など)は可燃性固体(第2類)として燃えやすく、水と反応して水素を出すものもあります。
金属の反応性は火災の危険と直結するので大切です。
金属は電気を通す・光る・のびる。
イオン化傾向が大きいほど反応しやすい。
ナトリウムは激しくて金は安定!
整理できたよ。
よくまとまったわ。
金属の一般的性質とイオン化傾向の大小を押さえておきましょう。
確認クイズ
金属とイオン化傾向に関する記述として、正しいものはどれか。
- イオン化傾向が大きい金属ほど反応しにくくさびにくい
- イオン化傾向が大きい金属ほど反応しやすくさびやすい
- 金や銀はイオン化傾向が大きく反応しやすい
- 金属は一般に電気を通さない
こたえを見る
正解: 2. イオン化傾向が大きい金属ほど反応しやすくさびやすい
正解は2。イオン化傾向が大きい金属ほど陽イオンになりやすく、反応しやすくさびやすいです。1は逆で誤り。金・銀はイオン化傾向が小さく反応しにくいので3は誤り。金属は電気をよく通すので4も誤りです。