第4類には「水に溶ける(水溶性)」ものと「水に溶けない(非水溶性)」ものがあり、消火剤の選び方にも関わります。その土台となる溶液・溶解・濃度の基礎を押さえましょう。
『水に溶ける』ってよく出てきますけど、そもそも溶けるってどういうことなんですかぁ?
物質(溶質)が液体(溶媒)の中に均一に散らばって、透明になることを溶解というの。
砂糖を水にとかすと見えなくなるでしょう?
あれが溶解よ。
できた液体全体を溶液というわ。
溶かすものが溶質、溶かす液が溶媒、できたのが溶液…用語が3つもあるんだね。
はい。
そして溶けている濃さを表すのが濃度です。
よく使うのは質量パーセント濃度で、溶液全体の質量に対する溶質の質量の割合を百分率で表します。
『似たものどうしは溶けやすい』って聞いたことがありますけど、本当ですかぁ?
いいところに気づいたわね。
極性の似たものどうしは溶けやすいの。
水は極性が大きいから、アルコールやアセトンのような水溶性の物質とはよく混ざるわ。
一方、ガソリンや灯油は水と極性が違うから溶けないの。
だからアルコールやアセトンなどの水溶性液体の火災では、ふつうの泡が溶けて消えてしまいます。
そこで水溶性液体用の泡(耐アルコール泡)を使う必要があるのですね。
溶解の理解が消火剤選びに直結します。
水に溶けるか溶けないかで消火剤が変わるんだ!
溶質・溶媒・溶液・濃度、そして『似たものは溶ける』…これは第4類の伏線だね。
そのとおり。
水溶性か非水溶性かは各品目の重要ポイントになるから、溶解の基礎をここで固めておきましょう。
確認クイズ
溶液に関する記述として、正しいものはどれか。
- 溶質を溶かしている液体を溶液という
- 溶質と溶媒を合わせた液全体を溶液という
- ガソリンは水によく溶ける水溶性の物質である
- アルコールは水にまったく溶けない
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正解: 2. 溶質と溶媒を合わせた液全体を溶液という
正解は2。溶質と溶媒を合わせた液全体が溶液です。溶かしている液体は溶媒なので1は誤り。ガソリンは水に溶けない非水溶性なので3は誤り。アルコールは水によく溶けるので4も誤りです。